きれいな仕上がりのために ― データ作成時「3つの注意点」
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オリジナルグッズを最高の品質でお届けするため、当店ではご入稿データに以下のガイドラインを設けています。
「なぜ必要なのか?」を理由とともにご説明します。
1. 純白(#FFFFFF)の使用は避けてください
理由:
白インクの誤噴射を防止するため:UVプリンターは #FFFFFF を検知すると広範囲に白版を噴射しやすく、インクの溜まりやムラが発生しやすくなります。
ゴミやチリが目立ちやすい:純白部分は微細なチリやピンホールが強調され、歩留まりが低下する原因になります。
白素材では意味がない:素材自体が白い場合、白を印刷しても視認できません。
✅ 推奨:
#F8F8F8 などの「ほぼ白」に近い淡いグレーを使用してください。
📌 補足:
上記の注意点は、白版(白インク層)を使用しない印刷方式の場合や、
髪の毛のハイライト・瞳の光・小さな装飾部分などの局所的な純白を使用する場合に特に当てはまります。
これらの箇所では印刷時にわずかなムラや色の差が生じやすいため、純白の使用はできるだけお控えください。
2. 線幅は 0.68 mm(8 px)以上
| インクにじみ・断線防止 | 0.2〜0.3 mm の極細線は印刷時に線切れやつぶれが発生しやすい。 |
| カット時に消失 | レーザーカットで刃先に「食われ」、仕上がりで見えなくなる場合があります。 |
| 後加工との相性 | 表面コートや箔押しで埋もれてしまう恐れがあります。 |
💡 備考:ここでいう「線」とは、独立して存在する細かい部分を指します。例えば、一本の髪の毛やアクセサリーの細部、小物の輪郭などです。
3. 不透明度は 50%以上
| 色ムラ防止 | 不透明度が10~30%程度の極薄い部分は、粒状や断点になりやすいです。 |
| インク硬化を安定 | インク量が少ないとUV硬化不足による剥離や色抜けが発生しやすい。 |
| 適度な透け感 | 不透明度が50%以上であれば、透明感を保ちながら鮮やかに発色します。 |
まとめ
- 純白は避ける → 白版ムラ・誤噴射を防止
- 線幅 0.68 mm 以上 → 断線・カット欠けを防止
- 不透明度 50% 以上 → 色ムラ・インク剥離を防止
この 3 つを守っていただくことで不良率が大幅に下がり、発色も安定します。
デザイン時にぜひご活用ください!
ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、皆さまの作品づくりを全力でサポートいたします。